Wi-Fiってなあに?
Wi-Fiってなあに?
Wi-Fiとは?
Wi-Fi(ワイファイ)は、端末が無線通信を行う際の規格で、無線LAN通信規格の一種です。スマートフォンやパソコン、ゲーム機、テレビなどのデバイスが有線以外で接続する際に、Wi-Fiが利用されます。
Wi-Fiと無線LANの違い
よく混同されるWi-Fiと無線LANですが、厳密には少し異なります。無線LANは、ケーブルを使わずに電波を利用してデバイス同士をネットワークで接続する技術全般のことです。Wi-Fiはその無線LAN技術のひとつ。国際標準規格で、Wi-Fi Allianceが認証しています。
しかし、現在では多くの無線LAN製品がWi-Fi認証を取得したIEEE 802.11規格に準拠しているため、一般的に無線LANとWi-Fiはほぼ同義として扱われることが多くなっています。
Wi-Fiにはいくつかの通信規格が存在し、それぞれ最大通信速度や対応周波数帯が異なります。以下に主要な規格をまとめます。
規格名 |
最大通信速度 |
周波数帯 |
認可年 |
Wi-Fi 5 |
6.9Gbps |
5GHz |
2013年 |
Wi-Fi 6 |
9.6Gbps |
2.4GHz/5GHz |
2019年 |
Wi-Fi 6E |
9.6Gbps |
2.4GHz/5GHz/6GHz |
2022年 |
Wi-Fi 7 |
46Gbps |
2.4GHz/5GHz/6GHz |
2023年 |
「Wi-Fi 〇」の数字が大きい方が新しい規格で、より高速な通信ができます。新しい規格は古い規格への互換性もあり、たとえばWi-Fi 7ルーターであってもWi-Fi 5対応デバイスとの通信が可能です。
現在の最新規格は2023年に登場したWi-Fi 7。前世代のWi-Fi 6と比べて、大幅に高速となり、かつ低遅延な通信を実現しました。
Wi-Fiで使われる周波数帯ってなに?
Wi-Fiには周波数帯が存在します。具体的には、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯が現在Wi-Fiで使用できる帯域です。それぞれ帯域ごとに特徴があります。
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2.4GHz帯:チャネル数が少なく電波干渉(電波の渋滞)が起こりやすいが、比較的長距離まで電波が届きやすい。
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5GHz帯:2.4GHz帯に比べ高速な通信が可能。一方、電波が届く距離は短く、また、気象レーダーや軍事レーダーと干渉することがある。
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6GHz帯:Wi-Fi 6E、Wi-Fi 7だけが使える帯域で、電波干渉が起きにくい帯域。電波範囲は5Ghzより短い。Wi-Fi 7では320MHzの帯域幅を利用できるため、従来の2倍の速度での通信が可能。
用途に合わせて周波数帯を選択することで、より快適にインターネットを楽しめます。TP-LinkのWi-Fiルーターに備わっている自動で周波数帯を選択する機能「スマートコネクト」を使えば、わざわざ周波数帯を変更する必要はありません。
スマホのテザリングで十分?
「スマホのテザリングでもネットに繋がるし、Wi-Fiルーターなんていらないのでは?」と思う方も多いかもしれません。確かに、短時間の使用や外出先での接続にはテザリングは便利です。しかし、テザリングはバッテリーの消耗が激しく、また通信制限の対象にもなりやすいというデメリットがあります。加えて、複数の機器を安定して同時に繋ぐには限界があります。家庭やオフィスで日常的にネットを使うなら、専用のWi-Fi環境を整えた方が効率的で快適です。特にオンラインゲームやWeb会議、4K/8K動画の閲覧などの場面では、Wi-Fiを利用する方が高速で安定した通信を行えます。
Wi-Fiルーターについて
自宅で固定回線を利用してWi-Fiを使うために必要になってくるのが、Wi-Fiルーターです。Wi-Fiルーターの性能によって、Wi-Fiの速度や遅延、最大接続台数などが変わってきます。Wi-Fiルーターの性能は、Wi-Fi規格やアンテナの本数、ポートの種類など、さまざまな要素で定義されます。Wi-Fiルーターの選び方については、以下のページをご覧ください。