EAPのファームウェアをリカバリーする場合は
EAPが起動しなくなってしまった場合、状態によってはファームウェアの再書き込みにて改善できる場合があります。
ここでは、ファームウェアの再書き込みについて紹介します。
注意:すべてのEAPがファームウェアの再書き込み機能を有するものではありません対応機種は下記の通りです。
EAP245,660HD
ステップ1 ファームウェアをダウンロードし解凍します。
ステップ2 PCのLANポートの設定を行います。
EAPと接続するPCのLANポートのIP構成を、下記を参考に設定してください。
EAP245の場合 192.168.1.100/255.255.255.0
EAP660HDの場合 192.168.0.100/255.255.255.0
ステップ3 ファームウェアをEAPに送信します。
手順はEAPとEAPの状態により多少異なります。
EAP245の場合
・ファームウェアが一部欠損している場合
EAPのファームウェアが一部欠損している場合は、EAPは電源投入後自動的にリカバリーモードへ切り替わります。
1.PCとEAPをPoE給電アダプター経由で接続します
2.PCでウェブブラウザーを開き、「192.168.1.1」へアクセスします。リカバリー画面が表示されます。
3.「Browse」 をクリックし、解凍したファームウェアのbinファイルを指定します。続けて「Upgrade」ボタンをクリックし、EAPが自動的に再起動し復旧が完了するまで10分ほど待ちます。
・ファームウェアが消失した場合
上記手順でリカバリー画面が表示されない場合、EAPのファームウェアが消失しています。
この場合は以下の手順で操作を行います。
1.PCとEAPをPoE給電アダプター経由で接続します
2.tftpを使用してファームウェアをPCからEAPへ転送します。ここではtftpサーバーアプリケーションとしてtftpd64を例とします、。
① tftpd64をダウンロード,インストールし起動します
https://bitbucket.org/phjounin/tftpd64/downloads/
② 解凍したファームウェアの.binファイルの名前を「EAP245v3_up.bin」へリネームします。
③ ttftpd64のCurrent Directoryをリネームしたファームウェアと同一ディレクトリへ指定し、
192.168.1.100をServer interfacesへ指定します。
④ EAPのLANケーブルを一度抜き、EAPのRESETボタンを押しながら再度LANケーブルを接続しEAPの電源を入れます。tftpd64に下記画像のようなポップアップが表示されたらRESETボタンを離しポップアップのゲージが完了するまで待ちます。
⑤この手順で復旧可能な場合、EAPはポップアップが消えてから10分ほどで正常な初期起動状態へ復旧します。
EAP660HDの場合
1.PCとEAPをPoE給電アダプター経由で接続します
2.EAPのLANケーブルを一度抜き、EAPのRESETボタンを押しながら再度LANケーブルを接続しEAPの電源を入れます。EAPのLEDが3回点滅し、点灯へ移行後、RESETボタンを離します。
3.PCのウェブブラウザーを開き、192.168.0.254へアクセスします。下記画像のようなリカバリー画面が表示されます。
4.「Browse」 をクリックし、解凍したファームウェアのbinファイルを指定します。続けて「Upgrade」ボタンをクリックし、EAPが自動的に再起動し復旧が完了するまで10分ほど待ちます。
注意:ここでは、EAPへの給電としてPoEアダプターを使用することを前提としていますが、
PoEアダプターが付属していない場合は、PoEスイッチなどを使用してPCとEAPを接続してください。この際、PoEスイッチにはPCと復旧を行うEAP以外は接続しないでください。DHCPサーバーが存在する場合は、無効化してください。
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