6GHz Wi-Fiについて
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この記事では、Omada APの6GHz SSIDの設定方法、およびセキュリティモード/高速ローミング/メッシュ機能のヒントについて説明します。また、一般的な接続異常に対処するためのいくつかの提案も提供します。
- Omada AP
- Omadaコントローラー（ソフトウェアコントローラー/ハードウェアコントローラー/CBC）
- WiFi6E/WiFi7クライアント
無線デバイスの使用が世界中で急増する中、従来の2.4GHzおよび5GHz帯域は非常に混雑しています。一方で、VR/AR、4K/8Kビデオストリーミング、クラウドゲーム、クラウドコンピューティングなどの新しい技術が無線ネットワークに対する要求を高めており、高い伝送速度、低遅延、同時接続数の増加、ネットワークセキュリティの強化、エネルギー効率の向上が求められています。これらの課題に対処するために、WiFi6E標準は初めて6GHz帯域を導入し、ネットワークパフォーマンスを最適化し、干渉を減少させ、混雑を緩和することを目指しています。さらに、WiFi7標準は、4096QAM/320MHz帯域幅/最大16の空間ストリームなどの高度な機能を通じて、WiFi6の理論上の最大速度9.6Gbpsを46Gbpsに大幅に向上させ、ネットワークのスループットを大幅に向上させ、遅延を短縮します。
6GHz帯域は、5945MHzから6425MHzまでの連続したスペクトルのブロックであり、2.4GHz+5GHzと比較して総帯域幅を倍増し、合計480MHzの利用可能なスペクトルリソースを提供します。6GHz帯域の導入により、320MHzの1チャンネル、160MHzの3チャンネル、80MHzの6チャンネル、40MHzの12チャンネル、または20MHzの24チャンネルなど、より多くのチャンネル選択肢が提供され、現在のWiFiスペクトルリソースの不足を大幅に緩和します。
現在、Omada APには6GHzをサポートするいくつかの製品があり、以下ではEAP783を例にとり、Omadaコントローラーで6GHz SSIDを作成し、6GHz WiFiを使用する際のいくつかの重要な機能のヒントを簡単に紹介します。また、接続問題の簡単なトラブルシューティングを実行するためのいくつかの提案も提供します。
ステップ1. コントローラーにログインし、サイトの設定 > ワイヤレスネットワーク > WLANに移動して新しいワイヤレスネットワークを作成をクリックするか、既存のSSIDを選択します。本記事では前者を例として選択します。
ステップ2. ネットワーク名（SSID）をカスタマイズし、バンドで6GHzを有効にし、セキュリティ/セキュリティキーを完了するか、詳細設定をクリックして、ニーズに応じて他の設定を行います。最後に、このページの下部にある適用ボタンをクリックします。
ステップ3（オプション）。デバイスページでEAP783をクリックしてそのプロパティウィンドウを開き、設定 > 詳細 > 6GHzに移動して非PSCチャンネルを有効にします。
注意:
- 新しいSSIDを6GHzのみで設定する場合、設定可能なセキュリティモードはEnhanced Open / WPA-Personal / WPA-Enterpriseの3つです。さらに、WPA-PersonalにはWPA3-SAEのみがサポートされ、WPA-EnterpriseにはWPA3-Enterpriseのみがサポートされます。
- 既存のSSIDが2.4GHz/5GHzで設定されている場合、SecurityとしてWPA-Personalを選択し、6GHzを選択すると、以前に選択されたWPAモードに関係なく、自動的にWPA2-PSK/WPA3-SAEに変更されます。SecurityとしてWPA-Enterpriseを選択した場合、6GHzを選択すると、以前に選択されたWPAモードに関係なく、自動的にWPA3-Enterpriseに変更されます。
- 優先スキャンチャネル（PSC）は、6GHz WiFi帯域内で優先されるWiFiチャネルのグループです。最適なチャネルを求めて6GHz全体をスキャンする代わりに、6GHz WiFiデバイスは効率的な接続のためにPSCをスキャンします。APをPSCチャネルで動作させることで、デバイスの接続性が向上します。
- 現在、6GHz SSIDはEnhanced Open / WPA3-SAE / WPA3-Enterpriseのセキュリティモードのみをサポートし、PPSK / WPA-PSK / WPA2-PSK / WPA-Enterprise / WPA2-Enterpriseはサポートしていません。
- WPA3-SAEおよびWPA3-Enterpriseが選択されている場合、PMFはMandatoryに設定され、変更は許可されません。
- 現在、Omada APは同一バンドの高速ローミングと2.4GHzから5GHzへの一方向のクロスバンド高速ローミングのみをサポートしており、2.4GHzから6GHzおよび5GHzから6GHzへのクロスバンド高速ローミングはサポートしていません。
- 6GHz WiFiに接続されている一部のクライアントは、受信信号強度が弱くてもローミングしません。このような「スティッキークライアント」の場合、RSSI閾値と非スティックローミングを設定してAPからの切断を強制し、これらのワイヤレスクライアントが他のAPに再接続してより強い信号を得られるようにする必要があります。
- Omada APは5GHzおよび6GHz帯域を介してメッシュネットワークを構築することをサポートしています。5GHzおよび6GHzの両方をサポートするAPのペアがメッシュされると、メッシュアルゴリズムが自動的にグループ化する周波数帯域を決定します。メッシュネットワークのパフォーマンスが良い帯域を優先します。これらの2つのAPを5GHz帯域でメッシュすることを強制したい場合、6GHz帯域のパフォーマンスが5GHzよりも低くなるようにする必要があります。例えば、6GHzの帯域幅を20MHzに設定するなどです。
- 現在、Omada APは6GHzの非PSCチャネルでのメッシュネットワークの構築をサポートしていません。つまり、ルートAPが6GHzの非PSCチャネルで動作している場合、メッシュAPは6GHz帯域でルートAPとメッシュすることができません。
- 一部のクライアントは、以前にWPA3暗号化で接続したSSIDにWPA2暗号化で接続できなくなることがあります。この問題を避け、クライアントのワイヤレスネットワーク体験を低下させないために、2.4GHz/5GHzと6GHzで異なるSSIDをできるだけ作成してください。
- 一部のレガシークライアントやIOTデバイスはWPA3またはPMF（保護管理フレーム）をサポートしていません。コントローラでPMFをDisableまたはCapableに設定しても、関連するSSIDに接続できない場合があります。この場合、6GHzをオフにし、WPA3を設定せずに別のSSIDを作成してください。
- 2.4GHz/5GHzに比べて、6GHz帯域は壁を貫通する能力が弱く、ワイヤレスカバー範囲が小さいです。2.4GHzおよび5GHzネットワークの正常な使用を確保する前提で、隣接するAPの展開距離をできるだけ短くして、6GHzクライアントが十分に強い信号受信強度を持ち、より良いネットワーク体験を得られるようにする必要があります。
- クライアントが6GHz SSIDを検出できない場合、SSIDブロードキャストが有効になっているか、クライアントが6GHz帯域をサポートしているか、APが非PSCチャネルで動作しているかを確認してください。一部のクライアントは、非PSCチャネルを使用している6GHzネットワークを検出できない場合があります。
上記の内容は、Omada APの6GHz SSIDの簡単な設定ガイドといくつかの主要機能の手順です。クライアントが6GHz WiFiに接続する際に問題が発生した場合、このドキュメントを参照して簡単なトラブルシューティングを行ってください。
各機能と設定の詳細を知るには、ダウンロードセンターにアクセスして製品のマニュアルをダウンロードしてください。
なぜ6GHzラジオをチャネル1-チャネル29で動作させることができないのですか(北米のみ)？
6GHzチャネル1-チャネル29と5Gバンド4のチャネルはスペクトラムで互いに近接しているため、これらのチャネルで同時に2つのラジオが動作すると、干渉がより深刻になります。技術の発展に伴い、将来的にはこれらのチャネルをサポートすることが可能になるかもしれません。関連モデルのファームウェア更新に注目し、リリースノートで関連する変更が紹介されます。なお日本では5GHzのバンド4は利用できません。
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