Wi-Fi 6Eルーター登場:今のルーターから変えるべき?

”WiFi 6”ルーターの認知が広がってきていますが、ここではさらに新しい”WiFi 6E”ルーターをご紹介します。


「WiFi 6Eって何?」「ぱっと見WiFi 6と同じような感じがするけど?」

そう思う人もいるかもしれませんが、その考え方は間違っていません。確かにWiFi 6とWiFi 6Eは似ています。
 

実は、この“E”こそが、両者のWiFiテクノロジーにおける違いを表しているのです。

※2022年1月現在、日本国内でWiFi 6Eをご利用いただくことはできません

 

WiFi 6&WiFi 6Eの共通機能

WiFi 6と6Eは、どちらも802.11ac(WiFi 5)から発展した802.11ax(WiFi 6)に基づく最新のWiFi規格です。旧規格とは異なるものの、名前からも分かるように両者は多くの機能を共有しています。

  • 8ストリームMU-MIMO

    MU-MIMOによって、ルーター/アクセスポイントは複数のデバイスと同時に通信できるようになります。これはWiFi 5がリリースされた際に初導入された技術ですが、WiFi 6/6Eではストリーム数が4から8に増え、トラフィック効率が向上しています。
     

  • OFDMA(直交周波数分割多元接続)

    OFDMAによってルーター/アクセスポイントはデータ伝送の時間を短縮でき、帯域幅全体をより効率的に使用することが可能です。これは、ユーザーのデータレートに基づいて最大送信電力が使用されることを意味します。
     

  • QAM(直角位相振幅変調方式)

    QAMにより、デバイスは電波を2進コードの塊に変えて伝送することができます。WiFi 5は256-QAMに対応し、各シンボルで8ビットを伝送。WiFi 6/6Eでは、より優れた1024-QAMに対応し10ビットを伝送することができるため、伝送速度が約25%向上します。

WiFi 6とWiFi 6Eの違い

WiFi 6とWiFi 6Eには共通点も多くありますが、明確に違います。「E」は「拡張」を表し、WiFi 6EはWiFi 6が6GHz帯へ拡張されたことを意味しています。利用できるバンドが増えたことで、より多くのメリットを得ることができるのです。

  • 3つのWiFiバンド

    6GHzが加わったことで、より広い周波数帯域が利用可能になります。WiFi規格の中で唯一2.4GHz・5GHz・6GHzの3バンドで動作することができるので、混雑した環境でもネットワークの重複を減らし快適に楽しめます。
     

  • 高帯域幅チャンネル

    6GHzでは3つのバンドの中で最も広い、最大1200MHzの周波数帯域が利用可能です。より多くの高帯域幅チャンネルが使えるようになり、14本の80MHzチャンネルまたは7本の160MHzチャンネルに対応。高スループットによってVRゲームや高解像度のビデオ会議等、高帯域幅が求められるアクティビティを強力にサポートします。
     

  • WiFi 6Eだけが利用できます

    WiFi 6は旧規格のWiFiや電化製品等でも使える2.4GHzと5GHzで動作しますが、6GHzはWiFi 6Eと対応デバイスのみが利用可能です。これにより、非対応デバイスと競合してしまったり、データの伝送速度が遅くなってしまったりすることはありあません。

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